【ご挨拶】最適な診療と寄り添う医療を実践します

院長 坂本 優

 杏雲堂病院は、1882年(明治15年)6月1日に佐々木東洋が神田駿河台で杏雲堂醫院を開院したことに始まり、本年6月で創立141周年を迎えます。私は、この度、公益財団法人佐々木研究所・理事会の決議により、長い歴史と伝統のある佐々木研究所附属杏雲堂病院の第18代院長に就任いたしました。

 初代・佐々木東洋が提唱した「医学の進歩に寄与し、医業をもって社会に貢献する」という財団の理念を実現するために、杏雲堂病院は、医師だけでなく看護師や薬剤師、リハビリの指導員などにも専門資格を持った医療スタッフを多数擁し、品質の高い医療の提供を心がけると同時に、病院と研究所のコラボレーションによる高度な医学的知見の蓄積に努めております。

 杏雲堂病院は、全職員が患者ファーストの実践を旨とし、多様な疾患を有する患者さんのお話、ご相談に耳を傾け、個々の患者さんに寄り添った最適な診療、治療の提供を心がけてまいります。また、感染対策を始めとした医療安全についても厳しく取り組んでおります。
私たちの目指すところは、患者さんとご家族から「この病院を選んで良かった」と思っていただけることです。

 杏雲堂病院の特徴は、中規模サイズの病院としての利点を生かした診療を行う点にあります。細かく分かれた診療科による縦割りの対応ではなく、必要に応じて診療科の間の垣根を外して、関連する医療スタッフがチームを組み、スピード感をもって最適な検査、結果の判断、診療方針の立案、治療が行えることです。

 そして、患者さんがアットホームな環境で、入院回復、リハビリができるように努めるとともに、退院後もホームドクター的な機能が果たせるように心がけております。

 今後は、地域医療のニーズに一層応えられるように、さらに、近隣の大学病院や、地域の中核病院、クリニックとの連携を強力に推進し、地域社会への貢献を最大化できるように最善を尽くしたいと考えております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年11月1日

杏雲堂病院の歴史と院長あいさつ(YouTube動画)