【ご挨拶】

院長 椙村 春彦

 このたび院長を拝命いたしました椙村春彦です。この病院が医院として産声をあげてからちょうど100年後医者になったというくらいの年廻りです。がんの基礎研究で有名な研究所をつくった先達は東大や京大で内科の教授をつとめたこともあり、当病院が研究所と一体となって発展してきたことを物語るものであります。143年にわたり、その時々の荒波を乗り越えて、当病院が続いてきたのは、柔軟かつ強靭な先輩たちの努力と実践であり、高齢者社会や少子化といったまたしても襲いかかる状況の変化の中でも、われわれの現在の人的リソースを十二分に活用しながら、持続可能性のある運営をしていく必要があろうかと思います。
 研究所をもった、この規模の病院は、非常に少なく、我々は街場の最先端医療、あるいは最先端医療への入り口として、御茶ノ水というアカデミックな環境、神田という歴史と人情のある雰囲気をしっかり継承しながら、皆さまの生活とともにありたいと思います。